アイアンマン南北海道回想記(バイク編)
バイクパートは180km、約6時間、緩やかに登り降りするコースを疾走します。
図中右上からからに右に向かって走り、折り返して左下まで。これを3回繰り返し、最後は真ん中の赤い点で折り返して左下に行き、ゴール。

自動車専用道路を走るので、ほぼ直線コース。
路面は結構、ガタガタなところがあり、時々ボトルが吹っ飛んでいってしまうことも。
風速7〜8mという予報通り風が強く、DHポジションを取ることができないほど横から煽られたりすることもあり、結構ヒヤヒヤしました。

様子見の1周目、同郷のライバル・ウシジマくんとはスイムが同タイムだったので、ずっと抜きつ抜かれつの状態。
ついついライバルを気にしすぎてパワー出し過ぎになってしまうので、冷静になれ〜と言い聞かせながら、進んでいきます。
40km手前の最初の折り返し地点で深部体温を見てみると、39.6度!
バイクのレースペースでの練習ではこんなに体温が上がったことはありません。
せいぜい38.7度くらい。
まだ序盤なのに少しジェルが食べにくい感じがしたのは、体温が上がっているからか。
そんなに気温は高くないし、パワーも練習程度なのに、レースだと何か違うんですかね。
やばい、やばい、このままじゃ後半バテてしまうかもと、ここから積極的に身体に水をかけたりして深部体温を下げるように努めます。
サイコンに表示された心拍数、パワー、深部体温を睨みながら、いつもの練習ペースの維持に集中します。
40km手前の折り返しからウシジマくんは抜いてこなくなったので、折り返しごとにどれくらいかの距離差があるかを確認。
一定距離を保っていて温存している感じ。
うーん、何か狙ってる。
長い下り坂も以前だとビビってましたが、練習時の下り坂のコースで乗り慣れてきたこともあり、少し踏み気味で飛ばせる。
想定通り、練習通りの感じで進めていきました。
想定通りじゃなかったのは補給。
練習の時に40分に1本のジェルだと少し遅くてエネルギーが足りない感じがあったので、30分に1本のジェル、ドリンクを準備して今回臨みました。
しかし、その想定通りに飲む気がしない。
なんとか飲もうとするもイヤイヤ、喉を通らない。
練習結果で40分補給では足りないと分かっていたのに、40分〜1時間でもいいかと補給ペースを下げていきます。
体調や疲労感は問題なく、設定ペースで進んでいたところ、気づけば深部体温が38.0度まで下がっていました。
ちょっと落ちすぎ。
深部体温が下がるのはハンガーノックの可能性があると聞いてたので、これはまずいと一つジェルを摂取。
そんなでほんの少しペースを落とすと、ウシジマくんがお先!と抜いていく。
おおー、もっと離れていると思っていたのに!と、思った以上にペースが落ちていることに気づき、これじゃいかんと設定パワーに戻して再びウシジマくんを抜いていきます。
深部体温の下がりは止まらないものの、足や体調は問題なく、想定していたくらいの疲れでバイク終了。

目標タイム通り。

補給はちょっと足りなかったかもしれないけど、足は残っているから大丈夫だろうと思って、ランをスタートしていきます。
補給)
マウルテンドリンク320×2
マウルテン160×2
マウルテン100×1
(プレシジョン1000×1直飲み)
トータル1,060kcal。計算してみると想定の約半分でした…
続く。