IRONMAN70.3世界選手権(NZ・タウポ)回想記:バイク編
やっとバイクパートです(笑)

90kmのコースはこんな感じ。
時計周りにぐるっとまわって帰って来ます。

ウェーブスタートで、スイムスタートが2時間半差あるので、最初にスタートしたエイジはもうバイクで帰って来ている人も多い状態です。
序盤はずっと上り坂。そして結構なアップダウンが続きます。
降りは苦手なんですよねー。
あまり飛ばすと転けた時をイメージしてしまい、怖くてスピード出せません。
かなりブレーキをかけて、ゆるゆると下り、無事にゴールするよう安全確実な乗り方。
なので、下りの時にバンバン抜かれる。
トランジションで一緒だったライバル、ウシジマくんには登りの時に追いつき、下りの時に抜かれる…という、抜きつ抜かれつの攻防。
登りの時は、パワーを抑えてと思いながらも、設定の230wオーバーになることしばしば。
かなり脚が削られます。
平地では180wくらいを目安に行ったものの、40kmまでに少し腰回りがキツくなっているのを感じ始めました。
えー、マジか。
90kmライド練習した時はここまでパワーを抑えていれば、キツくなることないのに、やっぱり坂で踏みすぎか、、
このままパワーを出していくと腰回りがどんどん辛くなるし、ランへの影響も心配。
少しパワーを落としていくことに。
ちょうどこのパワーを落とす前に、ウシジマくんを捉えました。
「俺、ドラフティングでペナルティ取られた!」とウシジマくん。
結構、集団になっているなーとは思っていたものの、まさか身内が取られてるとは。
その後もドラフティングを取られる選手をちょこちょこ見かけました。
オフィシャルの人は、集団の方の後ろ離れてじっと見てるんですよ。
そして見極めた後、白バイのようにキュイーンとペナルティの人に寄って警告する、このレースで初めて見ました。
下り基調のところなので、ウシジマくんにはさっさと先に行かれてしまいましたが、次のエイドのところでペナルティ5分待ちのウシジマくんを再び発見。
約4分差くらいか?
このアドバンテージを活かして、バイクパートは勝ちたい。
しかしゴリゴリと踏むと、ランで爆死するのは経験済み。
ランで走れるように、とにかくパワーを上げ過ぎないように気をつけながら巡航。
その甲斐あって腰回りの辛さはちょっと解消されます。
パワー落とし気味でも、それなりに選手を抜いていけていたので、このままで良い!と快調に進んでいきました。

序盤のアップダウンが終われば、あとは緩い下りと登りを挟みつつ、フラットなコース。
緩い下りは地平線が見えるほどの開けたところを、スピード出していくのはとても気持ちいい。
残念なのは、アスファルトの道路が劣化したような凸凹になっていて、ほぼずっとガタガタ揺さぶられながら行くこと。
このためか、パンクしている人をちらほら見かけました。
これが舗装されればもっと最高なんですけどね。
風景は地元大分の九重に似ていて、牛の群れを見かけた時は、デジャブ感がありました(笑)
そんなコースを楽しみながら、82km過ぎて市街地に近くなって来た時、よしよし、ウシジマくんより先にランに入れるなと思った瞬間、「追いついた!」とウシジマくんの声が。
なんと!
まさか追いつかれるとは。
再び抜きつ抜かれつするも、最後は下りで先行され、10秒差でトランジションへ。
もっとパワー出して踏むべきだったか、安全側をいき過ぎたか、、と少し後悔しながら、ランパートへ。

後々振り返っても、平均パワーとしては低かったので、もっと踏むべきだったな、、という内容でした。
続く。