走り納めとやる気になった話
自分が作った会社から追い出されるという、スティーブ・ジョブスのような困難を乗り越えた話。
今日聞いたpodcastの内容で、やる気をもらったので、ご紹介します。
元ネタはこちら(英語です)
How I Built This with Guy Raz;Tate’s Bake Shop
放送内容は、アメリカでNo.1チョコレートチップクッキーにも選ばれ、地元ニューヨークの人や観光客からも愛されるテイツクッキーをつくる、Tate’s Bake Shopの創業者、Kathleen Kingさんのインタビュー。
彼女は、11歳の時に父親がやっている農場の片隅でクッキーを売ったところ、地元の人に大好評。これをきっかけに、夏休みなどを利用して販売を続け、21歳の時にはKathleen’s Bake Shopとして店を構えます。
名物のチョコレートチップクッキーを元にビジネスは順調に進み、40歳の時にはよく知っていて信頼できる会計士とその弟を会社の経営陣として受け入れ、さらにビジネスを拡大しようとします。
しかし、彼らは契約をしたとたんに人が変わったようになり、製造工場を他の州に作り、原料取引業者を変え、経営効率を上げようとします。きちんと訓練もされていない従業員が作るクッキーやパイの質は悪く、品質の高い製品を地元中心で製造していきたいというキャサリーンさんとの思いとは全く違った方向でした。
元の状態に戻そうと彼女は努力しますが、逆に彼らから解雇通知を受けてしまいます。彼女は裁判を起こし、ニューヨークの本店は彼女のものとなりましたが、負債の3分の1である約2,000万円を引き受け、さらにはKathleen’s Bake Shopという店の権利は会計士らのもの、という結果でした。
42歳、借金しかありませんでしたが、彼女自慢のチョコレートチップクッキーを軸に、Tate’s Bake Shopとして再スタートします。ブランド名はありませんでしたが、地元のサポートや質の高いお菓子で、再びビジネスを拡大。
2018年にはモンデリーズ・インターナショナル(オレオなどを売っているナビスコの親会社)が約550億円で彼女の会社を買収するまでのものとなりました。
「会計士とのパートナー契約は最悪なものだったが、あの最悪な出来事があったからこそ、成功することができた」、「成功と失敗は一緒にやってくる;Success and Failure go ‘hand in hand’」と彼女は言います。
事業を大きくした人や一流アスリートなど結果を出してきた方は、「最悪な時期が実は大きな転換点だった」、「あの故障は、結果的によい出来事だった」などと、よく言われてます。
困難な状況に陥っても、これが今後良くなる”きっかけ”になると思えると、立ち向かう力が出てきますよね。
今年はケガをしてうまく結果が出せなかった、パフォーマンスが下がったなど良くない状態の方もいるかもしれません。次につながる!と筋トレやフォーム改善など、今できることに集中して、飛躍するきっかけをつかんでいってください。
やる気をもらった一方、反省も。大きな挑戦はトラブルを伴うもので、彼女はビジネスを拡大しようと挑戦したためにトラブルが起こりました。そういう意味で、私の場合、2021年大したトラブルはなかった=挑戦がちょっと足りなかったのではないかという感じです。
2022年はビジネスもトライアスロンも、もう少し挑戦レベルを上げていきたいと思います。
ちなみにこのクッキー、どんなものか食べてみたいのですが、残念ながら日本では売っていません。
今日は走り納めで、10kmランでした。
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良いお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。